現代アート史の基礎講座:関係性の美学と1990年代以降のアーティストたち Vol.2

Seminar

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第2回 フィリップ・パレーノ

私は、形式というものはいつも、どこか幽霊じみた存在だと思っています。
—フィリップ・パレーノ

開催日:11月30日(日)15:00-
講師:辻憲行〔翻訳家/芸術係数主宰〕
参加費:当日参加 1500円(アーカイブを含む)
    アーカイブ視聴 1300円(12月6日(土)より視聴可能)

前回「現代アート史の基礎講座:関係性の美学と1990年代以降のアーティストたち Vol.1 リクリット・ティラヴァーニャ」のアーカイブ配信はこちらからご購入いただけます。

芸術係数ではオンライン講座「1990年代以降のアーティストたち Vol.2」を開催します。第2回目はフィリップ・パレーノを取り上げます。
パレーノは、ティラヴァーニャと比べると「関係性の美学」との所縁が浅そうな印象を持っている人も多いようです。分かりやすく参加型の作品を作っている印象がないためでしょうが、実はティラヴァーニャとは(重なりつつ)異なるアングルから関係性の美学の核を支えているアーティストです。一見すると作品を読み解く手掛かりを掴みにくいについて彼の作品の鑑賞のポイントについて話します。

講座の開催によせて

冷戦の終結、グローバリゼーションの進展、デジタル技術の普及、環境問題の顕在化――1990年代の包括的変化は、私たちを取り巻く世界を日常生活のレベルで大きく変えました。2025年の現在においても、私たちは依然として1990年代に起きた変動の最終局面を生きているといえます。したがって、30年近い時間を経てなお、その時代に呼応して生み出された作品は重要な意味を持っており、さらに来るべき新たな時代についての手がかりを与えてくれることでしょう。

この連続講座では日本国外で高い評価を得ている海外のアーティストたちを中心に取り上げますが、その知名度に比べると、彼/彼女らの実際の活動は日本国内には断片的にしか紹介されず、恣意的に解釈されてきた側面も少なくありません。歴史を理解するためには、単なる因果関係や構造としてではなく、世界の可能性の現実化としての固有名を通じてその展開を見る必要があります。美術史についてもそれは同じです。そして美術の歴史は単独で展開してきたのではなく、他の領域の出来事とのもつれ合いのなかで進んできました。つまりアーティストたちの活動は、歴史の創造/想像であり、その中継点であり、そして同時代の多様な実践が交錯する場なのです。彼/彼女たちは、そこで自らの経験を特異な形式に構成していきます。私たちは一人一人のアーティストの作品をそのような眼で見つめていかなければなりません。 本講座では主に1990年代以降にアートシーンに登場したアーティストを毎回一人ずつ取り上げ、各アーティストのキャリア全般に光をあて、幅広く紹介することで、その現在性と意義を多角的に捉えていきます。

フィリップ・パレーノ(Philippe Parreno)
1964年アルジェリア・オラン生まれ、グルノーブル育ちのアーティスト。パリ在住。映像・光・音・および展示空間の各種機能の運用を「スコア」として制作し、展覧会の時空間を生きられる環境として編成する。ピエール・ユイグとの《No Ghost Just a Shell》、ダグラス・ゴードンとの《Zidane》、さらにリクリット・ティラヴァーニャの《The Land》への参加など、多くのアーティストとのコラボレーションを実施している。パレ・ド・トーキョーの《Anywhere, Anywhere Out of the World》、タービンホールの《Anywhen》、リウム美術館の《Voices》などでは、作者性や制度、非人間のエージェンシーをオブジェクトに翻訳し時空間的に再配置する試みを見せる。2025年の岡山芸術交流アーティスティック・ディレクターを務める。

チケット:

現代アート史の基礎講座:関係性の美学と1990年代以降のアーティストたち Vol.2 フィリップ・パレーノ

¥1,300~¥1,500

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配信時には画像や動画をお見せできないため、事前に作品画像や各種動画、関連Websiteのリンクを掲載した年表をPDFにて配布します。該当アーティストの活動歴、アート界の出来事、社会の出来事を年ごとに一覧できるものになっており、回を重ねるごとに改訂していきます。加えて、講義で使用したスライドも配布いたします。

*本講座はZoomミーティングを使用して行います。
*チケットをお申込み後、お申し込み時にご登録いただいたメールアドレスにZoomミーティングのリンクをお送りいたします。
*事前にZoomミーティングのリンクをお試しいただき、問題がございましたら、下記お問い合わせ先までご連絡ください。
*本講座は終了後1ヶ月間(*2025年12月30日まで)アーカイブいたしますので、見逃した部分や離席した箇所を後でご確認いただくことも可能です。
*アーカイブは当日の質疑応答部分を編集して削除したものを共有いたします。ご了承ください。

お問い合わせ:
info@artcoefficient.net

辻 憲行(つじ のりゆき):
1970年生まれ。山口大学大学院人文科学研究科美学美術史専攻修了。
1998年から2006年にかけて、秋吉台国際芸術村(山口県)にてレジデンス、展覧会、WS、セミナーなどの企画・運営を行なう。2008年、東京都写真美術館にて第一回恵比寿映像祭のキュレーター、2009年から2010年まで同館学芸員を務める。主な企画展(共同企画も含む)に、「アート・イン・ザ・ホーム」(2001)、「チャンネル0」(2004)、「トランスフォーマー」(2005)、第一回/第二回恵比寿映像祭(2009/2010)、藤城嘘個展「キャラクトロニカ」、「ワールド・ピクチュア」(2013)などがある。

今後取り上げる予定のアーティスト:
ピエール・ユイグ
リーアム・ギリック
カールステン・ヘラー
アンジェラ・ブロック
ドミニク・ゴンザレス=フォレステル
ホルヘ・パルド
へギュ・ヤン
マーク・レッキー
ロリス・グレオー
デヴィッド・ハモンズ
ダン・グレアム
キャメロン・ローランド
など

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